K邸リノベ プロジェクトスタート

久しぶりのinside STAGEWORKSです。

8月から国分寺で2✕4住宅のリノベがスタートしました。

 

リノベプロジェクトの舞台となるのはご両親が約30年前に建てた2✕4工法の住宅で、建築当時は地域メディアの取材も訪れるくらい随所にこだわりのある住宅だ。プロジェクトのオーナーとなる息子さんご家族は夫婦+三人のお子さん。ご両親の暮らす住宅にほど近いマンションで暮らしている。

 

多趣味で好奇心旺盛なご両親でも、歳を重ねて階段の往来が堪えるようになった。息子さん世帯の方は三人の子どもたちの成長と共に手狭になってきた。今回のプロジェクトはそんな親子二世代の家族の事情を考慮して親子間で住宅のトレードを行うというユニークなプランとなった。

 

ちょうど一年前。

私と奥さまが旧知の縁ということもあり、ご夫婦で「家づくりワークショップ」に参加して頂いた。

 

この時はまだ、建て替えるのかそれともリノベして暮らすのか、答えは出ていなかった。取り壊しとなれば自分たちの世代の要求に答える設計デザインの自由度は格段と高まる。とはいえリノベと比べれば予算面での負担は高い。そしてご両親が思いをこめた住宅を取り壊して建て替えることに戸惑いもあったようだ。状況を俯瞰的に考慮すれば家族のプライオリティと予算をシビアに配分することができればリノベが効果的なプロジェクトとなるはずだが・・・

同じ時期にガイドを務めた建築家の久保和樹とリノベの可能性について検討をしたことがある。概ね延床を考慮すれば十分にバリューを生み出せる。しかし、2✕4という工法が自由度を妨げてしまう可能性がある。結果、満足感のゆくリノベにならない恐れはある。というのが感覚的な判断だった。

 

「判断材料が不足」

 

モチベーションもあって、真摯に向き合っているのに行動に踏み切れなかった理由はシンプルだった。「判断材料の不足」ここが大きかった。建て替えによって得られるものは概ねご理解頂いていた。けれど、リノベの選択をすることによってどこまで自分たちの理想が反映されるのか。一般論ではない、目の前にある2✕4の住宅で実施した場合の話だ。そこが見えずにご夫婦で悩んできた。

 

「久保さん、フライングだけどやろう」

 

本来であれば設計を依頼してくださったクライアントに対して実施するプレゼンで使用する模型を先行して作成してみる提案をした。立体的な模型を目で見てリノベの可能性に触れてもらうことで判断材料にして頂くためだ。その結果、満足のいく可能性が開けなければ建て替えという更にハードルの高い選択肢を提案しなくてはならなくなる。幸い若干の裏付け確認の必要はあったが、リノベの可能性に関してのイメージを掴んで頂くことはできた。僕の提案に応えてくれたパートナーの久保さんの協力には感謝したい。

 

リノベでのプロジェクトに方針が決定して以降、ご夫婦には多くの時間を割いて頂いた。特に子どもたちと一緒に料理を楽しみたい。そんな夢を持っている奥さまの情熱には鬼神といえども道を空ける気迫さえあった。ご主人のお仕事を終えてから打ち合わせを開始して、時には深夜まで掛かることも珍しくはなく。。。かまって欲しい子どもたちには寂しい思いをさせてしまったのではないかと反省する。提案するチームも打ち合わせに向かう最中、駅前の飲み屋街で声を掛けられる「お帰り前に一杯いかがですか?」と。お帰りではなく、これからなんだが・・・と苦笑するが、いつの間にか等身大のコミュニケーションを展開するご夫妻(時々お子さん)とのやり取りが不思議と楽しみになっていた。

 

プロジェクトは始まったばかり。

左から田代・久保・クライアントご夫妻。

 

設計デザインは久保和樹(H2DO)

施工は田代慎一(スタイル)

ディレクションは私・・・

フォーメーションは固まった。あとは結果を残すのみ。

 

乞うご期待下さい!

 

Posted by Yuichi Seshimo STAGEWORKS.inc


 

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