親の大事な仕事は苗床づくり

「親の大事な仕事は苗床づくり」

といっても何も稲の苗床などではありません。

社会は様々な変化はあっても、子ども達の「本質」は大きく変わってはいないのではないかと思います。「最近の子どもは◯◯だ」なんてことをよく耳にしますが、子ども自身が◯◯になっているというよりは、環境がその選択をする比率が多くなってきているだけじゃないかと思うのです。

私は四人家族で育ち、姉がひとり。
ごく平均的な家庭で育ったと思っていますが、決して贅沢をさせて頂いた記憶はないですが、野外活動だけは十分すぎる経験をさせてもらいました。夏はキャンプに冬はスキーを。

今では冬になれば、スキーの事を考えている時間が長くなる今年39歳の私ですが、当時はそれほど熱中していたわけでもありませんでした。

まだ夜も明けぬ暗いうちに起こされ、姉と並んでストーブの前で着替える。
今程アパレルが発展していなかったのか、安物だったからなのか、ウエアの下に履く「タイツ」の感触が嫌で嫌で仕方なかった。おまけに高速道路も発達していないので、山道をくねくねと走り、スパイクタイヤから伝わる不快なバイブレーションが車酔いを頻発させていました。
挙げ句の果て、私たち家族のコーチは全て父が担当しましたが、厳しいのなんの・・・という始末。

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そりゃあこんな顔にもなります・・・笑

現在は父もスキーは引退し、母も姉もスキーはしない。
姉の場合は、子育てと打ち込んでいる仕事のタフさも影響してのことであろう。

家族行事の一員として参加して来たイベントでも、大人になれば自分で好きなフィールドや嗜好を確立する。
その時流行の趣味を選択する人もいれば、子どもの頃から親しんで来たフィールドに戻ってくる事も多いのではないかと思う。少なくとも私は子どもの頃にあれほどスキーをしていなかったら、この歳になってスキーに熱中していたとは思えないのです。

それはキャンプなどの野外活動でも同じだ。
火の起こし方、扱い方。料理の種類。道具の使い方。どれをとっても子どもの頃接して来た延長だし、漆黒の闇の中で見つめる炎に感じる神秘性も子どもの頃の感受性をそのまま残しているのと自覚している。
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スキー同様に野外活動を教えてくれた父は、実家の庭先でバーベキューをする程度に大人しくなってしまっているが、私は今でも雪がない季節は友や妻を伴って野外で火を起こす。

そう考えた時、親が意識してようがしてまいが、与えた経験は、子どもの趣味や嗜好に少なからず影響を与えるのだろうと思う。
親が子どもにどれだけ熱中を植え付けようとしても、子どもは自我を発達させ、いずれ独立するものでしょう。私たち夫婦には教えるべき子どもはいない。けれど、子どもという存在がある友人にはよく言います。

「親の大事な仕事は子どもの楽しみの選択肢の苗床づくり」

親子が一緒にすることが少なくなっても、子どもはきちんと受け継いだりするものですからね。
私がその証拠です。 笑

Written by Yuichi Seshimo STAGEWORKS.inc


 

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