高額品と高級品の差

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私は無類のコーヒー好き。を自称しているところもあり、下手の横好きでサイフォンを使ってコーヒーを淹れてみることもあります。独特のターコイズ色をしたファイヤーキング。これは私が長年愛用しているエキストラヘビーカップです。1940年代に作られたこのカップは少なく見積もっても63歳です。根強いファンがいるファイヤーキング製品は1978年に製造中止しています。2年前に当時の製法をベースにヘリテイジシリーズが販売されるまでは、世の中のファイヤーキング製品は最新のものでも33年ものという不思議なガラス製品。
だからといって決して高級品というわけではなく、アメリカでは普通にレストランやカフェで使われてきた食器です。私の使っているエキストラヘビーカップの素晴らしいところはとにかく肉厚なカップなので簡単にはコーヒーが冷めないところで、苦々しいのはその肉厚ゆえにとにかく重いところ。そのあたりの付き合いがフィットすることで、私にとってこのビンテージカップは本当の意味で高級品になれているのだと思います。

私の友人に会うたびに身につけているものや所持品が新しくなる友人がいます。私はその友人に呆れ顔で「そう頻繁にモノを買い替えていれば、収納なんていくらあっても足りないだろう?」と言い、友人は「消費する事で日本経済に貢献してる」と笑顔で返してきます。友人の目利きは間違いはなく、どれをとっても素晴らしい素材を使い、素晴らしい仕上げのモノばかりです。あえてモノと表現したのは、大金を払って購入したモノも末永く愛用し、手入れをして、経年劣化を楽しむように付き合うことで価値が生まれるのではないかと思うからです。手垢にまみれる前にクローゼットの肥やしになってしまっているうちは高級品ではなく高額品のままです。

家であっても同じ事は言えます。アイデアとセンスを総動員して、自分らしさを反映させた家には、思いがこもります。思いがこもれば、満足感は末永く続き、大切に手入れもするようになります。そうすることで家は必ず住まい人たちに対して満足感を返してくれるものです。

そうするために必要なことは、インターネットで情報を探しまくることでも、本をたくさん買い込むことでもありません。大切なのは自由なイメージを膨らませる事。そしてそのイメージに制限を加えない事。そして信頼に足るパートナーを探す事。皆さんが主役のイメージ+資金計画の専門家、デザイン・設計の専門家、施工の専門家が加わる事で【愛せる我が家】をつくることができるのです。

そんな大袈裟なと思える方でも家をつくるその時になれば、きっと「こういうことか」と気づいて頂けます。
それを、どうか忘れないでください。


 

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