良いものを長く使う。手帳。

「良いものを長く使う」

ファイロファックスのオイルドレザーの手帳。
この手帳は10年使い続けている二代目さん。
スケジュールも備忘録もちょっとしたメモもここに集約する。そんな使い方。

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スマホもMacBookもとても便利ですが、すべてがデジタル化してしまうのは、なんとなく寂しい気持ちになるのでこの手帳だけは変わる事なく鞄の住み人です。
毎年リフィルは買い替えなければなりませんし、検索も出来ない。メモとして使うRHODIAの消耗。そして重い。
それでも使い続けるのはこのオイルドレザーは使い込むほど光沢と渋みを増し、風格を漂わせてくるのです。そして、年に数回は汚れを落とし、新たに油を染み込ませてメンテナンスをする。この手間を掛ける作業はアナログな気持ちを忘れさないでくれるよい機会です。

ペンホルダーに収まるのは二本のペン。
一本はPILOTのCUSTOM742の万年筆。左利きの私は字を書くという作業にはとても不向きな個性なのですが、キャップの輪環に刻まれるMADE IN JAPANの技はペン先に微妙な角度を付ける事で「押し書き」をする左利きの悪い特性を少しだけ緩和してくれるのです。

もう一本はSAILORのPROFIT4これは三色のボールペンとシャープペンシルを格納した優れものです。ごちゃごちゃとたくさんのペンを持つ必要がなくなること。適度な重みが書きやすさをアシストすること。そして同じくMADE IN JAPANの憎い技でしょうか、テールの色表示を目で見てノックするとその色が必ず押し出されるという機能がなんともいいものです。

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どちらのペンも手帳と同様に10年以上愛用しています。
どのアイテムも決して超高級というものではないですが、専門メーカーであるということがポイントです。専門メーカーは製品に妥協をすればそのまま廃れるというリスクを常に持っています。新ジャンルの製品をリリースするということはできないのですから。「良い品」を本気で作り続けてくれるからいつまでもお付き合いできるのですね。

新しいアイテムを買い替えるのはとても簡単です。
流行のアイテムを知る事なんてとても簡単ですし、クリックすれば翌日に手元に届く事だって可能な世の中です。それでも、そのアイテムを自分の手に馴染ませ、愛着を根付かせるのは一朝一夕では手に入れられないです。

住まいとて同じ事。
よい住まいを長く住み続ける事で愛着も渋みも増して、ジャストフィットしてくる。だからこそ、そこにはトレンドを追い求めるだけでなく、なぜ、その住まいを作ったのか。それを考える事はとても大切だと思うのです。

Written by Yuichi Seshimo STAGEWORKS


 

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