地味に巨木ファンです。

街歩きも山歩きも大好きなのだが、必ず足を止めてしまうのが、巨木を発見した瞬間。僕はそもそも人工では作り出せないものや、悠久の時の流れでしか作り出せないものに弱い。

「樹木」というものは複雑なテクノロジーという意味で構造はシンプルであるし、進化のスピードという意味ではほとんど進化はない。にも関わらず、人類は「樹木」の発育を促進できても作り出すということは未だ出来ないでいる。

人間社会において、酸素の供給という無二の働き以外にも、住居、紙、燃料と様々なカタチで切っても切れない縁があるのに、人工では作り出せない樹木に妙に惹かれるのだ。

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世界最大の樹木であると同時に地球上で最大の生命体。
「General Sherman Tree」
シャーマン将軍の木と呼ばれるこの巨樹は樹齢2200年。
周囲31・1メートル 体積は1487立方メートル。
カリフォルニア州のセコイア国立公園にあるこの巨木、人生に一度は拝んでみたいものだが、この巨木からすれば、僕の人生などほんの一瞬なのだろう。

なんの、何もアメリカまで行かずとも日本にだって巨木はある。
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岐阜県恵那は木曽と並び巨木の山地として名高い。
大船神社の「弁慶杉」高さこそ40メートルで周囲は10メートルほどだが、見上げるだけで、もの言わぬ弁慶杉に圧倒される。日本が木造建築のテクノロジーが古代より発達させてきた背景には、こういった巨木の存在があったのは間違いがない。

いやいや、身近にだって巨木はいるものだ。
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STAGEWORKSからそう遠くない「谷保天満宮」
その境内の中に立つ「無銘クスノキ」もなかなか立派だ。
クスノキは防虫剤として使われる樟脳の原料として使われるだけあって害虫に強い。枝振りが複雑であることは難点なのだが、防虫と腐敗に強いという特徴を活かして、船の建材として多用されて来た歴史がある。

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大正以降の天皇と妃が眠る「多磨御陵」
甲州街道から御陵へ続く参道にあるケヤキの巨木。
のっぺりとした樹皮と秋には派手に葉を散らすケヤキは日本人にはとても馴染みのある樹木。磨くほど光沢を出し、木目の美しさという特徴は家具の建材として重宝されてきた。堅さもあり古くから日本家屋の建材として用いられて来たが、「大工泣かせ」の木材でもある。時間を掛けて乾燥してゆく性質があり、乾燥が甘いと建築後に「反り」が続き家を傾けてしまうほどなのだ。

樹木は木材として僕たちの生活に寄り添う存在でありながら、巨木は神々しささえ醸し出す存在でもある。普段、コンクリートの森に慣れている現代人は木々に注目する機会も少ないとは思う。

近所の寺社仏閣にちょいと歩けば必ず数本は立派な木があるはず。たまには抱きついて願い事をしてみる週末の散歩はいかが?笑

Written by Yuichi Seshimo STAGEWORKS.inc


 

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