安価=中途半端の免罪符じゃない。

普段付き合いのある印刷会社さんではレターヘッドを取り扱っていなかったので、新しい印刷会社に依頼した。

「ニーズを引っ張りだすのもプロのお仕事」

ロゴデータのサンプルを送ったところ、どれを使ったらいいかまったくわかりません。指定したらしたでどんなデザインにしたらいいかわからないという。(プロ、だよね?)この時点でメールも10往復を越えた。思い切って、ここまで話がまとまらない理由を聞いてみる。

「御社の指示が悪いので進まない」

プロはどちらなのだろう。。。
事が同業者同士の仕事の融通ではなく一、般顧客から仕事をもらうのならば、コミュニケーションの水準は一般顧客に合わせなければいけない。これはサービス業の鉄則だ。つまり、ニーズを引っ張りだすのもプロのお仕事のうちということだ。

新米主婦が魚屋にお魚を買いに行って

「旬のお魚は何ですか?」
「どんな料理に使いたいんだい?」
「煮物、とか?」
「それだったらこれだね、アイナメ!」
「それにします」
「捌ける?出来ないなら捌いとく?」
「あ、助かります♡」

魚屋の大将なら旬なんてわかるし、捌くのだって朝飯前。けれど、相手が漁師ではなく新米主婦ならではの会話だ。

例え話で横道に逸れたが

「安価な価格設定=中途半端の免罪符じゃない。」

それでは、とばかりに不足している事、聞きたい事をわかりやすく整理しましょう。と提案してみる。

「この価格でそんなサービスは出来ないですよ!」

そもそも「この価格」と言ったところで自分で設定した価格じゃないかな?「この価格」っていうのはこんなに安くって意味だと思うのだけれども、「この価格」というものの真髄は安価な価格でもキッチリ仕事をする。そこなんじゃないかな?世の中じゃ安い事を標榜する商売は星の数ほどあるけれど、本当はとてもとてもハードルの高い。半端な仕事の代償に「この価格」を設定しちゃいかんよ。

印刷の専門知識を持っているならば技師に徹すればよい。一般顧客に間口を拡げて看板を掲げているのならば、印刷の専門知識だけでは厳しい。知識のない一般顧客という前提でのコミュニケーションをする心構えも必要だと思うのだ。

ちなみに、事の顛末をお話すると。。。

「イライラするなら恐縮だからキャンセルします」
「それはできないですよ」
「では、請求して構いませんからキャンセルします」
「???」

たぶん、気づかないままでした。
レターヘッドは契約書や公式文書に使うものだから、気持ちよく印刷したものを使いたいと思っている。だから、印刷されればいい訳じゃないってこと。

何にも提供出来なかったのに紙代、印刷代、送料まできっちり明細送ってきました。

Written by Yuichi Seshimo STAGEWORKS.inc


 

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