登録や認定はそこまで大切か?

久しぶりに帰郷しました。
故郷で鋭気を養うと共に冬タイヤから夏タイヤに履き替え。
待合室にあるのは決まって地元のローカル紙『上毛新聞』だ。
発行部数31万部のローカル紙は朝日新聞や読売新聞を抑えて県内一の発行部数を誇る。ちなみに、ローカル紙が大手新聞社の発行部数を上回るのはお隣の栃木県の『下野新聞』とこの上毛新聞しかないそうだ。

群馬県人以外の人には馴染みのないこの新聞は実はたびたび、モデルとして登場する。
ジャンボ機墜落をテーマにした『クライマーズハイ』の原作者である作家の横山秀夫氏は上毛新聞の記者をしていた際に取材した日航機墜落事故がモデルで、すっぱ抜く新聞社のモデルになったのも上毛新聞社だ。

その上毛新聞のトップは世界遺産登録の勧告を受けた

『富岡製糸場』の記事だった。

近年では念願の登録かなった富士山。涙を飲んだ鎌倉の経緯を考えれば地元では『ほんとにいいの?』というのが正直な感想だ。けれども、地元の人々の苦労やあらたな観光資源の事を考えれば、まずはめでたい!

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ただ、毎年のユネスコの世界遺産の当落に思う事もある。

『愛されていれば登録はどうでもいい』。

確かに観光客誘致の観点からすれば『世界遺産』の肩書きは是非とも欲しいものであるだろう。けれど、弊害もある。知床半島や富士山も世界遺産に登録されてから多くの観光客が訪問しすぎて、環境悪化も危惧されている。地域の活性化や保護の推進と有名税のバランスを取るのも存外難しいものなのだ。

ミシュランの観光ガイドで三ツ星の観光地として認定された『高尾山』とて同じ。住んでいる地域の気軽に行ける山だったのに、認定された途端、最寄り駅はさながら都心のターミナル駅並に混雑し、休日の登山道は朝のオフィス街のようだ。賑やかな喧騒は鳥のさえずりどころではない。僕個人は混雑を敬遠して認定以来一度も高尾山には登っていない。

これは個人の思いなのだけれど、人それぞれの価値観で愛される事があるのならば、登録や認定などなくても良いのではないか?『世界遺産』だから行く。『ミシュラン三ツ星』だから登る。ではなくてもよいはずではないか。その大きなうねりがそれまでの魅力を消してしまう事もあると思うのだ。

混雑が苦手な僕にとっては大変だ。
なにしろ、世界遺産もミシュランもその効果は落ち着くまでにかなりの時間が掛かるのだろうから。。。


 

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