リノベーション済み??

最近はWeb広告もインテリジェンス。
様々なアルゴリズムであの手この手で広告を表示しますね。
YouTubeを見ていても、ブログを読んでいても。。。

最近ではAmazonが顧客が購入前に発送をする仕組みである「投機的出荷」のシステムの特許を取得するなど、顧客の分析と的確なマーケティングがモノを言う時代になっているわけで、それはそれで大いに結構なことです。

今回お話したかったのは広告の手法ではなく、内容。

「リノベーション済み物件」

どうもこういう「うたい文句」が好きではありません。

街を歩いていても
最近まで「リホームは◯◯工務店にお任せ!」(原文ママ)が、「リノベーション実績地域最大の◯◯工務店にお任せ!」という看板に変わっているなんてケースも実際にあります。

確かに国土交通省のガイドラインには要約すると
「リフォームは新築当時の設備等を新品に入れ替えることで、リノベーションは新築当時の概念を見直し、再構築する」といったようなものになっている以上「リノベーション済み」という物件が販売されていてもおかしいことではないのだが、

「リノベーションという言葉が独り歩きする」

安い物件を流行のデザインやモデルに入れ替えることでリノベーションだと言い切れなくはないが、私自身は「私や私の家族のライフスタイルと将来設計図」の中の一部分だと思っている。だから、アンケートなり広告だけでリノベーションという言葉に検討者が飛びついてしまう現状が寂しいと感じるのです。住まう人不在なのにリノベーション済みはちょっと、ね。。。

Home Builder 4

5年ほど前に、郊外の駅前にマンションが建ちました。
躯体と共有部分だけはデベロッパーが設計・デザインして・施工まで行う。「分譲される専有部分は購入者の自由設計」というスタイルで販売しました。もちろん、土地取得と躯体と共用部分などの共有経費のみが販売価格になっているわけですから相場よりも1800万円程コストは抑えられて販売されました。結果、完売とはいかず、売れ残った物件はデベロッパーが内装工事まで済ませて売却し、完売した。

私は、ビジネスとしては残念な結果に終ったこのマンションとデベロッパーに、今でもとても好感触を持っている。

「時代がついてこなかった」

と思っているからだ。それでも、専有部分の設計・デザインは実際に住まう人に託したという仕組みは当時としては、当時としてはチャレンジングなことです。

だからこそ、「住まう人不在」の設計・デザインでリノベーションというのは「半端さ」を感じるし、もし気概があるのなら購入前の物件をそのまま提供して「リノベーションは買い手が現れてから」という発想で売り出せないものか?と思うのです。もっともビジネスの観点から見れば、ひと物件にそんなのんびり付き合っていては商売にならないのも、よく理解しています・・・

とても大切なこと。

「リノベーションは人生再設計のほんの一部」

に過ぎないのです。その一部はだけ必死に考えてもいいものは出来ない。主人公不在で演劇のシナリオを考えても半端な劇にしかならないのと同じです。

デザインするのは物件ではなく、スタイルそのものです。
それを忘れなければ、がっかりしてしまう確率は大いに下がるものです。


 

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