オーダメイドは高い?

家を考えるときに陥ってはいけないことのひとつに

 

『情報を集めすぎないこと』

 

というものがありますね。情報に溺れる事なかれ。ということ。出処や意図の違う情報を自分に集約してしまえば、混乱もするし統一した判断ができなくなってしまいますから当然といえば当然。私だってお客さんとお話するときは本を買い集めたり、展示会場めぐりに時間を掛けないこと。くらいはアドバイスをします。顔を見ないで受け取る情報は一見自分のペースで整理できるものだと思いがちですが、その逆で鵜呑みにしてしまうケースの方が多いのです。

 

『情報ではなく、知識』

 

僕が敢えてお伝えするのはこの言葉。
といっても建築やデザインの知識ではありません。
正しくは情報を正しく読み解く知識です。

例えば・・・。

 

『オーダーメイドは高い』

 

このキーワードはよく耳にされることでしょう。
そして「高いというイメージ」もお持ちだと思います。

 

しかし、なぜ高いのかを調べることは少ない。
そして、本当に高いのか。を調べることも少ない。

 

オーダーメイド
洋服ならテーラー、家ならば建築家。家具なら職人。

対して

レディーメイド
洋服なら吊るし、家ならばハウスメーカー。家具ならIKEA。

 

といった具合でしょうか。

では、なぜオーダーメイドは高いというイメージになったのでしょう。僕は大きな理由はふたつあると思っています。

【凡に価値を背負わせる】
リノベーションはその名の通りで「Re-Innovation」で住まいを箱ととらえて、いちから空間を考えること。なのに、実際はセレクトタイプであったり定額制であったりする業者もあります。それをもってオーダーメイドを標榜してしまっているケースも少なくはありません。実際は新しくさせただけのリフォームなのに、過度の価値を背負わせてしまうというパターン。

【個と個が苦手】
日本人は不思議なもので『個と個』の向き合いを苦手としてしまう内気さがあり、無意識に『個と複数』を選択してしまう気質が高いように感じます。
建築家にデザインをお願いしたらびっくりする見積が出てしまって断れない雰囲気になったらどうしよう。テーラーに洋服の好みを伝えて笑われてしまったらどうしよう。家具職人にリクエストをお願いしたら「そんな予算でできるわけがない。」とバッサリ言われてしまったらどうしよう。そんな風に考えてしまうパターンです。

だから、程よくオーダーメイド感を出しているレディーメイドに惹かれてしまう。営業担当など、言いにくいことも代わりに伝えてくれる人を求めてしまう。

 

でも・・・

本当のオーダーメイドの現場って全く違います。
思っている以上の時間を使います。時給換算したらとんでもないことになるくらい。思っている以上に悩んでいます。予算を超えないでどこまでリクエストに応えるデザインにできるのかを。根気強く向き合っています。無理を強いると満足感に影響を与えてしまうから。

僕が知り限り、本当のオーダーメイドを請け負うプロフェッショナルはそういう姿をアピールするのが極端に苦手。そして、目立たぬ努力に気づいてもらえなくても気にしない。
そんな感じだからオーダーメイドの名に恥じない仕事をするのですし、そのためにマネジメントする僕がいるのだとも思います。

オーダーメイドを望むなら、皆さん自身が実際に触れてみて、名に恥じない仕事をするプロフェッショナルかを確かめてみてください。そして「この人なら!」と思える人に出会えたならば

 

「オーダーメイドは高くなんてないんだ」

 

そう気づいていただけるはずです。

1159232_47217349

 

 Posted by Yuichi Seshimo STAGEWORKS.inc


 

コメントを残す

(*) Required, Your email will not be published