見積【金額】至上主義を捨てよう

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高額な買い物をする際に必ずと言っていいほど行う【相見積り】
この相見積りは買い物の内容によってポイントを見極めないと後悔をしてしまうケースがあります。
見積りの合計金額や明細を確認し、見比べる事はあっても、見積りには反映されないコストまで見極めることは難しいでしょう。ここで断っておきたいのはコストを見極める目的は、値引きを要求するためのネタ集めではなく、避けられるコストなのか、避けられないコストなのかを見定めるためであるという事です。

高額な買い物や契約を行う際の相見積りは『直接コスト』と『間接コスト』を見極めましょう。
見積り金額には実際に作業に関わる費用の明細は明記されています。そこに記載されている項目は法定で一定の料率が設けられている項目もあれば、定価がはっきりしているもの、定価はないが相場がある程度決まっているものまで様々です。

【直接コスト】とは、施主の住まう住居に直接反映されるコストのことです。つまり、建築家が請け負うデザインや設計の制作費や監理に関わるもの、床材や壁材などの建材、システムキッチンなどの設備品、それらを実際に施工する大工さんの人件費などで、これらは家づくりを行う際には必ず発生するものです。

【間接コスト】とは家づくりに関係するコストというよりは、依頼をする企業の運営に関わるコストです。パンフレット送付資料などの販売促進経費、事業所内の従業員コスト、ショールーム運営コスト、セミナー企画開催コスト、社用車のコスト、営業担当の出来高報酬など。住まいには投入されないコストのことです。これらのコストが業者にとってのマージン、つまり利益に該当するものです。

慈善事業ではない以上『直接コスト』のみで構成される見積りなどは存在せず、必ず『間接コスト』も含まれるものであることはご理解頂けるかと思います。大切なのはコストの比率なのです。施主にとっては契約金額の直接コストの比率が高いほど、享受できる恩恵が高いというわけです。

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例をあげてみましょう
A社:見積合計金額:1000万円
   直接コスト:間接コスト=800万円:200万円
B社:見積合計金額:1000万円 
   直接コスト:間接コスト=650万円:350万円

見積金額合計だけでみれば、どちらも同じですが、直接コストと間接コストのバランスは全く違います。この場合、直接コストの比率が高いA社の方が享受できるメリットが大きいと言えます。何度も申し上げることですが、間接コストがゼロになるという契約は存在しないのですから、間接コストに『無駄』がないように確認する事が大切なポイントになるでしょう。それでは、どうやって見積明細書に反映されない間接コストをどうやって判断するのか?

・雑誌の広告や、インターネットで目にする広告コストって?
・ショールームの地代、設備費用、常駐社員のコストって?
・青山や丸の内などの一等地のオフィスのテナントコストって?
・バスツアーやセミナーは参加は無料でも運営企画コストって?

プロモーションが派手であることが施主にとっての満足感や高品質に繋がるわけではありませんから、これらのポイントからでも潜在的に間接コストの有無を判断する事ができます。更にはこれらのコストは回収せねばならないものですから、一件一件の商談に割かれる時間も限られてしまうリスクもあります。リノベーションだけでなく、住まいづくりの成功のポイントは、どこまでしっかり検討し尽くすかです。

見積金額だけの比較はまったくの無意味で、大切なのは『直接コスト』と『間接コスト』なのです。


 

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