快適なキッチンはアイデア次第!

我が家での「キッチンのオーナー」は妻ですが、私も一緒に立つことも珍しいことではありません。
特に料理が得意というわけではないのですが、キッチンでの共同作業は思った以上にコミュニケーションのシチュエーションとしては有意義だと思うからなのです。

作られた料理がどんな行程で作られるのかを知る事は、作ってくれる妻への感謝にも繋がりますし、ふたりのアイデアで「我が家の定番」料理が生まれる事も少なくはないものです。そして、常に想像以上に会話は弾みます。笑

それは決して我が家に限った事ではなく、世の中の多くの家庭で見られる光景だと思います。
それだけにキッチンは利便性だけでなく、雰囲気も大切にしたいもの。

この写真は我が家を購入検討時のキッチンの貴重な写真。
※正直、清潔とは言えない光景なので少し加工を!

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そして、この写真が購入後にリノベーションをした写真。
若干の撮影位置の差はあれど、紛れも無く同じ物件です。
単純に新しくしただけの「リフォーム」ではありません。

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我が家があるマンションの竣工は1998年。今から15年前となります。当時としてはオーソドックスな設備設計なのでしょうが、デザイン性と使い勝手は限りなく「ゼロ」に近いと言えます。

そのポイントはこれ。

・キッチンの動線の先に壁を設置する意味はない。
壁を取り除くことでウォークスルーになり、且つその先の窓からの眺めや採光を楽しむ事ができる。
それでも眺めや採光の為に収納スペースを減らしてしまう事は本末転倒だが、この場合は減らすどころか増えているのです。つまり、アイデアやデザイン次第で一挙両得も可能だという事。量産性や施工の効率化を追求してしまう新築マンションや建売り戸建てだとこうはいかないものです。

具体的には・・・

食器棚<壁面収納
シンク上部の収納棚と張り紙がしてある部分の収納はオーソドックスなスタイルですが、開放感を殺してしまい圧迫感を生んでしまうので思い切ってキッチンの水準より上部の設置物はなくしました。これらの収納はキッチン背面の壁面に収納を集約させました。新築当時は背面には「置き家具」の食器棚を設置する想定で設計をしてありますが、置き家具はインテリアとの調和が難しく、高さがあまりないため置き家具上部にデッドスペースを生んでしまいます。事実、私たちが見学した当時は置き家具の食器棚の上に無造作に箱や食材が積み重ねられていました。

壁面収納は使用頻度の低いキッチン用品は上部の棚に、使用頻度の高い食器や調理器具は出し入れしやすい高さの中間に。そしてやや重量があるものの使用頻度の高い道具類は下部の棚に収納する想定をすることで使い勝手は格段に良くなり、スペースを見た目もすっきり無駄なく活用することができるのです。

キッチン設備を12cm前進させて作業スペースにゆとりを。
この場合、実際に私が鍋やフライパンを持ったまま360度回転してみて、ゆとりあるスペースを計ってみました。男性の私でゆとりがあるならば、一般的な女性であればさらにゆとりが生まれるという理由からです。12cmの幅は置き家具想定ではなく、壁面収納にすることで確保できました。

置き家具は安定性を保つ為に奥行きを必要以上に必要としますが、壁面収納は安定性を考えなくてよいことと、食器棚の鉄則である「取り出しやすさ=使い勝手の良さ」という要素から奥行きを必要としないので12cm程度の幅を確保する事は容易な事でした。

キッチンに立つ人の快適性と心地よさを考える。
閉塞感は換気だけでなく、立つ人の快適性を奪うもの。
ここまでのアイデアでキッチン上部をすっきりさせることには成功しましたが、最後にキッチン奥の壁を取り除きます。壁の向こうには収納があるわけでもなく、パイプスペースがあるわけでもありません。試しにその壁を取り除いた結果、ウォークスルーになるだけでなく、その先にある窓からの眺めも確保する事ができました。そうすることによって、圧倒的な開放感と快適性を実現できました。

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写真を比べるだけでも視認性は格段に違っています。

キッチンに限った事ではありませんが、アイデアと設計する人のセンスによって多くのメリットを生みます。中古物件であるなら、実際に視界に入る設備や設計だけでなく、購入後のアイデアでどう改善できるのかをチェックできると選択肢は広がります。もし、自信がなければ建築家やコーディネイターの同行をお願いしたり、パートナーの意見を聞く事も効果的です。

是非、お試しください。

Written by Yuichi Seshimo STAGEWORKS.inc


 

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