価格比較をする意味

価格を見比べてもよい買い物と、そうでない買い物があります。
その差は価格などではありません。

【価格比較の意味がある買い物】
一定の品質と生産ラインを経て市場に出てくるもの。もしくはどこで買っても品質に差異はないものは価格を見比べる意味はありますし、そうすることで生まれるメリットもあります。例えば新車。クラウンを取り扱っているのは東京ならば東京トヨタです。もし、クラウンを検討してディーラーに見積の依頼をした担当の営業マンの対応が悪くて他の店舗で購入したとしても、納車されるクラウンの品質は一定です。コカ・コーラやお菓子であっても同じです。理屈は同じで、どちらのチャネルもあくまで販売店という位置づけであって製造ラインは別にあるということです。こういった買い物をする時には単純にどこまで「勉強してくれるか?安売りしているか?」という価格の比較は有意義です。例え営業マンが値引きしてくれたからといって、エンジンに不具合が発生するものでもないですし、98円のコカ・コーラだからといって量が少なくなるわけでもないのですから。

【価格比較しても意味のない買い物】
オーダーメイドなど、オリジナリティを伴うもの。もしくは定価などあってないようなもの。サービスの提供を受けるものがそれにあたります。あまり例題を出しても仕方がないので、家づくりのケースを書きましょう。「業界最安値を目指します」などという横断幕を掲げたハウスメーカーやリフォーム業者も珍しくもありません。確かに価格の安さは高価な買い物をする際にはとても魅力的なキーワードですが、家づくりと安いというキーワードはとても危険な組み合わせです。先ほど書いたクラウンとは違い、価格や品質を調整する、もしくは調整できる『目に見えない要素』がとても多いのです。建材や設備を大量仕入れするから単価を抑える事ができることは事実でしょうが、そこには選択肢の幅が制約されるという現実もあります。施工する工務店への発注価格を抑える事で価格に反映させる事もできるでしょうが、腕のよい工務店は引っ張りだこですから、安売りなどする必要はないものです。そうなると、低価格でも仕事を受けざるを得ない腕に自信のない工務店が施工してしまうリスクもある。家づくりは様々な要素の集合体だからこそ、価格重視には裏があるものだと言えます。

家づくりで予算と見積総額の間で差を埋める事はとても危険です。
価格ありきの安い建材、安い設備、安い工務店の選択ではなく、建築家と施主のみなさんで、とことんアイデアを出し合い、安全性を考慮した見直しをすることから始めましょう。譲れないもの、譲れるもの。削りたいもの、そこを削っては危険なもの。施主と施工をするチームの間で連携しながら着地点を見いだすというのがベストだと言えましょう。くれぐれもお任せしてしまうようなことはないように。。。


 

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