あなたなら誰を選ぶ?

建築家にもキャリアパスはある。

美術館や図書館をつくってみたいと思う人。

自分の求める空間をひたすら追い求める人。

ワイナリーと宿泊施設、レストランなど個々の空間の集合体であるオーベルジュのデザインをする夢を抱く人。

 

お客さんから依頼をお受けしてインタビューする。

その度に、決まって聞かれる。

 

「あなたなら誰を選ぶ?」

 

コーディネーターとしては非常に厳しい質問だ。

理由はいくつかある。

ひとつは、最初に挙げた名前を印象づけてしまう。

ふたつは、僕は僕、お客さまはお客さまだということ。

 

だから、明確に答えることはしない。

けれど、僕には僕で一緒につくりたい人はいる。

家づくりに欠かせないものを問えば、多くのひとは「予算」と答えるだろう。それは欠かせないものの筆頭格でもあるし、間違いでもないが、それだけではない。

 

「情熱:パッション」

 

建築家との家づくりはハウスメーカーのそれとは全く違う。

クライアントが割かねばならない時間も比ではないし、インタビューされる内容もまた然り。スーツ姿の担当者が微笑みながら「仰るとおりです」を連発するようなシーンもない。けれど、情熱さえ持っていれば建築家は上手にガイドしてくれるものだし、私のようなコーディネーターも微力ながらサポートする。情熱だけで家づくりはうまくいくものではないが、潤沢な予算だけでも家づくりはうまくいかない。

 

STAGEWORKSの精神は僕の精神でもある。

 

だからSTAGEWORKSは予算だけでコーディネートは断らない。建築家との家づくりの魅力は何よりも素晴らしいということを知ってもらいたいし、敷居だって高いものじゃないということも知ってもらいたいから。そして、その予算で実現できる最高のプレゼンテーションをする準備があるから。例えば100円しか持たない子供が暖簾をくぐっても、100円しかないならコンビニの団子を買うようなことは言わない。100円で食べられる最高の団子をつくる準備をする。わかりやすく言えばそういうことなのだ。

 

ただ、唯一の条件は

 

「情熱を持っているか」

 

予算に限りがあっても自分たちらしい家づくりをしたい。

100円しかなくてもどうしてもあの団子が食べたい!

 

僕が一緒につくりたい建築家。

予算も聞かずに、クライアントの情熱だけを伝えて

 

「やりましょう!」

 

そう答えるような建築家が、僕の答えです。

そして

予算を聞いてから頭を抱えるような建築家が大好きだったりします。

Posted by Yuichi Seshimo STAGEWORKS.inc

 


 

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