安いには訳がある!

渋滞中の車の中でふと目にした看板。

「住宅リフォームを安価で施工します」

なんでこんな看板を作ったのだろうとふと考えてみる。
消費者は「安い」という言葉にとにかく弱い。
そこに着目すればこういう看板も悪くはないが。。。

『住まい』に『安価』で大丈夫か?
と突っ込みたくなるのは、僕だけではないはずだ。

それに比して、最近見かけた食料雑貨店の看板は実によい。

『安いには訳がある!』

大きな看板の下には
・当店の商品は賞味期限が比較的近いです。
・当店の商品は箱が潰れていたり、汚れています。
・当店はレジが一台しかありません。
・当店はレジ袋を用意していません。
・当店には駐車場がございません。

と大きく書いてあった。つまり。

『当店は安いよっ!』その理由は『これ!』
『それでも良ければ、存分に買い物してってくれ!』

これほど判断に困らない説明は清々しいものがある。

・すぐに食べるものだから気にしないよ。
・外箱の潰れや汚れなんて気にしないよ。
・並ぶのは苦にならないよ。
・エコバッグ持ってくるから大丈夫。
・自転車か徒歩で行くから大丈夫。

という消費者にはお買い得だと感じるだろう。
『安価』を標榜されても一向に構わないのはその店の商品はどれも『消費材』だからだ。そして、明確な理由もそこにある。

では、冒頭の看板はなぜイマイチなのか?
もうお解りだと思いますが、『住まい』は消費材じゃない。
さらに、『安価』の根拠を見極めるのは至難の業であること。

高価な買い物をするのだから安く済ませたい。
そう思う気持ちは仕事柄よく理解できる。

けれど、そういう時こそ忘れないでいたいものだ。

『安いには訳がある!』

そして
『安価』に『高価値』を求めるのはナンセンスであること。
失敗しない為には『数字』ではなく『根拠』であること。


 

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